『フンッ!!』『ヨッ!!』『そらっ!!』『うっし、次いつものやるぜ!』
トレーナーとロードワークに行く筋肉ボクサー…
『ボディ打ち、さぁ遠慮せずに殴れよ』
無防備にコンクリ壁を背に腕を広げ、バキバキの腹筋を晒す
ボディに受ける拳の衝撃がそのままダイレクトに腹の中に伝わる為だ
「その黒シャツで目隠しもな、殴るタイミング分かると腹に力入れちまうだろ?」
トレーニングの一環だったのだが…
目隠しをした後にトレーナーが誰かに金を貰いその場を後にする…。
『なんだ~、まだか~?…ん?誰か他にいるのか?』
人の気配…やけに殺気立ってるような異様な空気感にボクサーが気付く…
なんと複数人の男がボクサーをニヤニヤ顔で囲んでいる!?
「この前はかわいがってくれたなぁ…お礼しに来たぜ…」
『!!(その声…この前俺がしょっ引いたガキか!!)』
咄嗟に目隠しを取ろうとしたが男達に両腕を掴まれ無理やり体ごとコンクリ壁に押し付けられてしまった!!それと同時に…
ドボオッ!!!『
ぐええっっ!!!』
鳩尾付近を殴られた突然の衝撃…ボクサーが舌を垂らし息も出来ずに悶絶している…
「いつもの余裕はどうした?動揺してるのが丸解りだぜ?」
『放…せ…っ!!や、め…ろっ!!』「な~に、俺らがあんたの腹をたっぷり鍛えてあげるんだよ(笑)お礼だって言ってるだろ?十倍、いや百倍にして返してあげなきゃな」