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スイーパーその10【★】

※腹責め小説

スイーパーその10

目の前にうずくまる筋肉質の肉体は荒い呼吸でその体を平常に保とうとするが、

上手く息が出来ないのか口を開けたままダラダラと涎を垂らしている。



「拓…いいよ…すごく。」



涼二はつい出てしまった自分の言葉に気付いてはいない。

この状況で興奮してしまっている自分を頭では理解したく無いと拒否していたが、

体は正直であった。周りが見えなくなっていた涼二を黒はそっとある部分を触れて確認する。

「っ!!!何を!!!」

「こんなに感じてるなんてね、君も私と同じ性癖なのかな?ふふ、君を見たときから分かっていた事だけど、

これで確信したよ。」



(何を言ってるんだこの人は)



「まだ分からないのかな?嫌、分かってるんだけど認めたくないのか。拓君が腹を殴られる度に

君はどんどん興奮していった。証拠は…言わなくてもわかるだろ。」





「昔の私とよく似ているよ君は…。

これを自覚した状況も君みたいに知り合いが目の前でボコボコにされた時でね。

あの時の興奮は最高だったなあ。そいつも私の代わりに…ね。ははは。」



自分がこの男と同じ…。



「それにしても君も可哀想なひとだ。親友だと思っていた彼からは関係ないと言われ、邪魔者扱い。

同じ目線で扱ってくれないなんてねぇ?どうしてそんなに頼りにされてないんだろうね…。」



「それは僕が…弱いから…。」



「涼二は俺が巻き込んだだけだ、手をだすな!!!」

立ち上がった拓は今まで味わったことの無い不安を感じていた。



「またか。そうやって自分だけで問題を解決してきたんだろうけど、

それで彼はいい気分になれるとでも思っているのかい?

いつも守ってやっているという変な自信が彼を傷つけることにもなるんだよ。今もね。

信頼されていない、役にも立たないと思われていると感じてもしょうがないね、これじゃ。」



「…」



「そうだな…、君は彼にとっての癌なんだよ。取り払わなければならないな。」



「浩司、銃を彼に渡せ。撃てる状態にしてな。」

浩司が銃を構えていた腕を下ろし、涼二の手に黒く冷たいものを渡した。

拒否せず黙って受け取る涼二の姿を拓はじっと見つめる。



「その前に、ほら拓君の腹筋を触ってごらん。」

「うっ…」

一瞬小さな拓の呻き声が聞こえた気がした。

涼二は既に恐怖という感情でその場にはいない。

自分でも不思議とその事だけは分かるようだ。真っ青だった表情も何故か生き生きとしている。

一発、一発、拓の腹に打撃が加わる度に体が何かに反応するかのように熱くなっていったのも

徐々に理解し始めた。

「凄い…」

すんなりと黒の言葉を聞き入れ、逞しく割れた腹筋に涼二は強く手をそえた。と同時に体中がさらに熱くなる。



「拓…、やっぱり拓は凄いよ。僕なんかが敵うような相手じゃないのは分かっていたつもりだけど、

少しはライバルとして見ていてくれた?拓にはそんな考えも無かったんだろうけど、

いつも自分を拓と比較していたんだ…。その都度落ち込んでばかり。

今だってそうさ。こんな体、僕には到底作れっこ無いや…。」



「学校でもいつも拓に嫉妬してばかりだったんだよ…。幼馴染ってだけで他に何のとりえも無い僕と

仲良くしているのは可笑しいって、そう思ってたんだ…。付き合ってくれるのは自分を引き立たせるための置物だと感じてた。

見下しているんじゃないかって…。でも今分かったよ自分の正直な気持ちが。」



「さあ、気が済むまでやれ。」

黒の囁きが涼二を行動に移す。



「…。」

ドボッ!!!

「おぐっ!!!」


「拓、腹筋に力いれてよ…」

グボッ!!!

「はぐっ!!!」


「僕の拳でもこんなに拓の腹筋に…。」

ドズッ!!!

「かはぁ!!!…涼二やめ…ぐあっ!!」


倒れた拓の上に馬乗りになって腹を責め続ける。

ボズッ!!!

「うぅ…や…め…」


「…僕の思い違いだった…。」

グボッ!!!

「あがっ!!!」


「拓の気持ちも…分かってるつもりになってたんだ…。」

ズブッ!!!

「げはっ!!!…や…」


「いつも守られてばっかりの癖に。そんなことにも気付かなかったなんてどうかしてるよね…。」

「ぐっ…。」

拓の臍の部分に銃口を突きつける。冷たい空気がその場を包み、拓は流石に目を瞑った。



ニヤリと笑う黒が涼二の視界に入る。



「でも、それでも…」

脳裏に拓の笑顔が映る―。

バンッ!!!

銃声が部屋の中で聞こえた…。



「ぐああああっっ!!!!!足がああああああっっ!!!!!」

痛みに叫びながら床を転げまわっているのは黒だった。



「例え偽りでも、その笑顔を見ているだけで僕は嬉しかったんだ、救われるんだ…。」

「今も救ってくれた…。だからもう受身にはならない。今度はこっちが守る番だ。」



銃を構えなおし黒に狙いを定める涼二の目には迷いが既になかった。

「涼二…お前…。」

「的を射るのは拓よりは得意だよ。さあ外に出させろ!!」

「ちっ。」

男達が涼二に向かい走り出す。

「まて。下手に動いたら撃つからな。」

「!!!」

「黒さん…。」

部下達は足を止めるしかなかった。

「くっ、初めて撃つにしては上出来すぎるな。…不本意だが…行かせろ。」

黒のニヤケた顔もさすがに苦痛の表情に変わっている。



「(上手くやれたか。)」

背広の胸に手を入れて動かない浩司は呟いた。

浩司は胸に忍ばせていたサイレンサー付きの銃を背広の中から隠れて撃てる様に握っていた。

いや、握っていただけでなく既に一発撃っていたのだが誰一人気付く者はいなかった。

そう、実際に黒を撃ったのは浩司である。涼二が撃ったのはただの空砲だ。

気付かれずにタイミングを合わせて撃っていた。

浩司以外は涼二達の方向を全員が見ていたので、怪しまれず、

独特の音も空砲の音に合わさり消され、さも涼二の撃った弾が黒に命中したかのように錯覚したのである。



「拓、立てる?」

「あ?…ああ…。」

涼二の行動に頭の整理がついていけないのか、拓はかなり動揺している。

「いこう。」

地上に向かうエレベーターに素早く乗り込む拓と涼二。

その姿をただじっと眺める男達からは更に殺気が一様に感じられた。



「(さてと、こいつらの後始末だな。あれ、先にあいつら行かせてよかったっけ?)」



「まあいいか。(どっちみちあいつも…)」
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| スイーパー | 21:44 | コメントする:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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