「おおっ!中々やるじゃん!イイねイイね!」
『はぁっ…はぁっ…うぅ…』
ヨロヨロとロープ際までたどり着きなんとか息を整えるが…
体中から汗が止まらない…大量の粒となりボタボタと垂れている。
「じゃ、そろそろ俺の願望を叶えてくれよ腹筋の兄ちゃん。」
『願…望…だと』
腹を押さえながらゴクリと胃液交じりの唾を飲み込む陸斗
「そうだよ。ほら、これに応募したときも書いてたじゃん。見てないの?」
『…!!…』
「血反吐ぶちまけて逝ってくれってことだよ腹グチャグチャになってさ。」
東呉は陸斗をただの欲求を解消するおもちゃとしか見ていない。
「ここまでは普通やらないというか、ヤレないだもん。
ボクシングの試合なんて直ぐレフェリーが止めに入るか、とっくにKOしてるか。」
そうだ…もう何度も陸斗はノックアウトされている。
試合終了までいくらでもダウンしていいというルールの中で…
「でも結構時間かかるんだね~。腹筋の兄ちゃんも中々頑丈かも?
流石にその筋肉の鎧は伊達じゃないんだよきっと!」
『(ここまで俺の腹を犯しておいて…)』
睨みつけると東呉の目線が陸斗の腹筋に向いているのに気付いた…
「俺そういう願望があるんだよね。リング上で無惨に…
俺のボディブローで…ああやばいやばい!!興奮してきちゃった!!」
段々と東呉の回りの空気が変わってきているのを感じる。
狂気の目がそれを増強し、まるで殺気を纏っているように
…否、実際に殺しにかかる獣の気配を放っている…。
「もう今みたいな準備運動はおしまいだよ。
時間もそう無いみたいだからね。」
今までと違いスッと真顔で陸斗に話しかける。
「再起不能なんかにしないでくださいよ~大事な商品なんですから。
半殺し程度なら大歓迎ですけど。あ、今も既に半殺し状態だった。」
ちらりと陸斗の方を向いてソウギが茶化すように言い捨てる。
「さあ、どうかな。」
-----
フッ-----
『な、消え…』
「全力で逝く。その使い物にならなくなった腹筋で耐えろよ!」
バシッッッッッッ!!!!!!!『うおっ!?』青コーナーまで体当たりされ吹っ飛ばされる陸斗の肉体
そして…
ドムゥッッッッッッ!!!!!!もの凄く重く低い音がジム中に響き渡る。"ミシッミシッ"とコーナーポストが衝撃で揺れ
リング全体が少し動いたような…強烈な振動…
陸斗の肉体はコーナーポストとグローブに挟まれて宙に浮いている…
腹筋と背中が極端に狭まり腹筋の中央に吸い込まれているかのように
東呉の腕が深々と埋まっていく…。
筋肉質な脚がバタバタと地上を探しているかのように暴れまくるが…
『がふッッ!!!…ぐはッッ!!!』ぐりぐりと東呉の腕が更にボコボコの腹筋の奥に吸い込まれていく。
『があっ!!!あがっ!!…あぐっ!!』陸斗の呻き声が体が揺れる振動と呼応しながら聞こえてくる。
腹の中にある物全てが口から飛び出しそうな強烈な感覚に襲われる…。
ゆっくりと腕を引き抜く東呉。潰されて凹む陸斗の腹筋が見え、
震えている筋肉質な脚が地に着いた瞬間…
ドゴオオオオオォォォォォ!!!!!追い打ちをかけるように更に強烈なボディブローが陸斗のボロボロの腹筋に貫通する!!
『は…らが…』ズドォォンンン!!!レバーブローが三度陸斗を内部から犯す…
『……はうっ!!!!!……』ビクンッと体が跳ね上がると体中の汗がピピッと舞い上がる!!
陸斗の顔にはアブラ汗が滴り落ち、目の焦点は既に定まっていない…
「腹がめちゃくちゃに犯された気分はどうだい?ほらよ胃袋!!!」
ゴボォッ!!!ズンッ!!ドズゥッ!!ボグォォ!!!連続でボディに打撃をくらう!これも今までとは比べものにならない威力…
グチャッ「あれ、胃袋潰れちゃった?妙な音がしたじゃん!」
『…うぅ…おえぇぇぇぇぇっっっっ!!!』ビチャビチャビチャッッ!!
ところどころに血が混じった大量の胃液を吐き出す陸斗。
「そんな顔してかわいいな。」
怒涛の腹責めが止まらない!!面白いように腹にめり込む拳!!
ドッ!『がはっ!』ドフッ!『おっ…!』ドスッ!『ごはっ!』「おいおい、俺の顔に汚ねぇもん撒き散らすなよ~!!うん?」
ドムッ!『うぐっ!』ドゴッ!『かはっ!』ドゴッッ!『うえっ!』「腹筋が波打って喜んでるよ。もっともっと気持ちよくしてって。」
バキッ!『おうっ!』ゴッ!!『かはっ!』ドフッ!『おえっ…』「お前の腹、穴が開いたようにボコボコにグローブの形に凹んでるぞ!!」
グボッ!『はうっ!』グボッ!『はうっ!』ドスッ!『ごはっ!』「脚が痙攣してるのかな?ビクビク震えているよ?」
…
ドムッ!『うぐっ!』「ヒュ~いい絵が撮れてるぜ!!やっぱ派手にこれくらい陸斗がやられねえとな」
ソウギが嬉々として阿蘇田に語りかける。
「治しがいがありますね。おや…」
『げぼっ!!!』 腹にグローブをめり込まされそのまま力無く体を持ち上げられている…。
陸斗の目が今までに無く大きく見開かれ、
『おえっ……』小さく呻くと口からげえぇッっと血を吐く陸斗。
舌を伝い涎のように垂れ下がっているそれが糸を引きながら
ピチャピチャとリング上に落ちている…
ピクッピクッと陸斗の腕が無駄な抵抗をしようともがいている。
「おっと、逝きかけだな。結構もったぜこの腹筋。オラよっと!!」
持ち上げていた腹からグローブを抜くと、
呻き声を上げながらコーナーに背中を預けもたれ掛り
だらんと力無く腹筋を無防備に晒す…
ドボオオォォッッッ!!!!!!!!!!!『は…ぅ…か…くぉ…』口を大きく開け声にならない呻き声を上げる陸斗。
ガシャン!!!強烈なボディブローが陸斗の後ろのコーナーポスト
まで破壊してしまっていた。そして…
バコンッ!!!という乾いた音がジム内に響き渡ると
完全に東呉の肘付近までめり込んだ陸斗腹筋が
東呉の背中越しにソウギ達の目とカメラに映し出されていた…
ズルッと陸斗の腹筋に埋め込まれたグローブを引き抜く。
『!!!!かはぁぁっっ!!!!』静かに正座する様に膝をつき両腕で潰された腹筋を抱え込み倒れこむ陸斗。
全身が筋肉の鎧であるこの肉体がビクンッビクンッと痙攣しているのだ…
うずくまったまま目を見開き何かを口から出しそうな動きをみせる
それを見ていた東呉が「やべぇ…」と言葉を漏らしたとき、
ピーピーピー「あ。」
電子音が鳴り響く。2時間の腹逝かせが終わったのだ。
「しゅう~りょう~。お疲れ様でした東呉さん。」
ソウギが自由時間終了の合図を告げる。
「え?終わっちゃったの?あーもうちょっと楽しみたかったんだけどなぁ~。
ね、腹筋の兄ちゃん!」
『!!!!……うぐぇぇぇぇぇっっ!!!!…』終了とほぼ同時に陸斗はリング上で四つん這い気味に腹を両腕で抱えた姿で
体を痙攣させ血反吐を大量に垂れ流し始めた。
体中の血管が隆起し特にコメカミや首筋の血管がはち切れそうなほどの盛り上がりだ。
『おぐぇっ!!!』ミシッ!!ミチッ!!っと赤黒く変色した腹部周辺から
内臓が悲鳴を上げている…
『ぁ…ぐぅ…がはっ…』目が白目を向く寸前だ、瞳孔が開きかけている…
「うわぁ、やばいって。俺もう3回はイってるんだけど…4回目イっちゃったよ…
もう中はべっちゃべちゃだけど気持ちイイ…。」
陸斗の無惨な吐血KOを見て東呉は股間を押さえたまま放心状態だ…
「かなり満足出来たよ!こんなんならもっと早く依頼すればよかったな~。
ふふ。またやろうね~!」
「ああそうだ、この陸斗が付けたグローブとかマウスピース要ります?」
ソウギが陸斗のグローブを外しながらニヤリと東呉に問いかける。
「もちろんもらえるなら欲しいよ!サンキュ~。」
そう言うと上機嫌で別室に向かって行ってしまった。
「またのご利用おまちしております。」「おります。」
深々とお辞儀をするソウギと阿蘇田。
「さてと、動画の編集やらで忙しいからな。帰るぞ。」
「そうですね。こっちもいいオカズが増えましたし…」
阿蘇田の持っているデジカメに陸斗のボディにめり込む
東呉のボディブローが連続コマ撮り風に表示されている。
『うぅ…うぁ…』黒目に光を失いかけ弱々しい声をあげている男。
「しょうがないですね。少し眠っていて下さい陸斗君。」
そういうと阿蘇田は何かの薬品を垂らした布を陸斗の口や鼻に押し当てた。
『…ぁ…』
スゥーっと力が抜けるように意識が途絶える陸斗。
「さあ。行きますよ!」
巧と有司は先に車に向かっていたので…
「俺が運ぶんかい。こいつ結構重いだろ70kg以上あるし。ったく。」
ソウギもなんだかんだ言いながら手伝ってくれるらしい。
「で、どれくらいだ?」
陸斗をおんぶする形で持ち上げると阿蘇田にそっと尋ねる
「そうですね、今までのテストを見るに14~16時間ぐらいでしょうかね。
この感じだと大丈夫だと思いますよ。」
そっと陸斗の髪を撫でながら答えている。
「データとっとけよしっかり、お上に連絡するのメンドイからな。」
おんぶした陸斗が弱々しい息使いで呻いている…
「お守り役も大変だぜったく…。」
---つづく---
[巧と有司の人物&物語背景紹介コーナー]
【東呉 紅】
剛腕ボクサーとしてデビュー以来数々のKOを積み重ねている
期待の若手。一発一発が重いパンチでボディブローを好む傾向。
以前は用心棒で金を荒稼ぎしていたようだ。
使い捨ての駒だろうが修行にはもってこいな環境が良かったらしい。
※巧「練習の鬼だったりするんだよな。少しチャラい雰囲気だけど。」
※有司「殴られ屋みたいなこともしていたそうです。まあ殆どの人は
当てるのも至難の業だったみたいですけど。」